短歌ヴァーサス 風媒社
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★短歌ヴァーサスは、11号で休刊になりました★
2004.8.2〜2006.6.30の期間(一時期、休載期間あり)、執筆されたバックナンバーをご紹介します

 
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斉藤倫

 
アナザーワールドへ。(ジュリアンさんのブログ日記から)

 ぜつぼうてきよ。ホントに。カップやきそばを食べようとしました。3分たって、お湯を捨てて、お約束で流しがベコンと鳴って、さあってときに「こちらがわのどこからでも切れます」って書いてあった液体ソースの袋が、どこからも切れませんでした!死にたくなったわよ!だって「どこからでも」なのよ!相当な自信じゃない?空手でいったら茶帯以上よ!それともわたしだけ?切れないの?この広い宇宙であたしだけなの?切れない生命体は?とにかく焦りました。軽いパニックで、「ここから」ってのがどこからなのかすらわからなくなって、ふたの上であたためていたソースの袋を両手で掴んで、ハムスターがヒマワリの種を食べる前みたいに顔の前でしばらくくるくる回してたわよ!
 面白い?あーそう!わたしだってできれば物陰から見ていたかったわよ!でも無理なの。わたしはわたしだから。どうしたって他人にはなれない。。。そういうことも含めて絶望的になりました。
 っていうか笑い事じゃないのよ!
 先日とある方からメールをいただきました。「現代人における時間観念」を研究されている方で、わたしの以前の日記がたいへん興味深かったのでぜひインタビューしたいということでした。そういえば確かに「時間は繰り返す」とか「繰り返さない」とか書いた気もするけど、なんなの?みたいな。最近のスパムメールはどんだけ巧妙なの?みたいな。お返事してませんけど、もしあれがスパムじゃなくて、ここを読んでましたら、いちどジュリアンの勤務するお店にいらしてくださいね。時間は伸び縮みするものだってことは教えてあげますわ!え、もう60分たったの?楽しすぎて時間を忘れるなあって殿方はきっとおっしゃいますから!考えたってダメ。カラダで感じなきゃ!こことちがう時間が流れる世界へ、別の宇宙へお連れします、っていうか、どこかにわたしがどこからでもソースの袋を切りまくっている別の宇宙が存在するのかしら?

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