La gracieuse 優しく美しく
●第8回の課題「春歌」にたくさんのご応募ありがとうございました。今回はきちんと推敲してくれたみたいで嬉しいです。どの短歌作品もレベルが高く、逆に選歌を手こずる羽目に(笑)。それからメールアドレスの記載の無い投稿が多かったです。アドレスが分からないと優秀作になっても記念品を送れません。次回から必ず「投稿フォームのアドレス欄」に記入してから投稿ください。 ひとつお知らせがあります。これまで発表を控えていましたが、さる方面の強力なスポンサーシップにより、この短歌道場の優秀作をアンソロジーにまとめることが決まりました。うれしいですね(^^)詳細についてはいずれまたお知らせします。
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ではまず模範演技から。
サクラ散る風の名残りか水の無い空には波が立っているだけ
「水の無い空って当たり前」と思っていませんか? 当たり前でもダメ押しするのがテクニック。空に波が立つことも現実にはありませんが、それでも見てしまう心が歌人なのです。
上位3作品の発表です。
まだ雪を残して春は(鶯の凍った涙)溶けてゆきます TAKAKO 【評】優しく美しい春の世界。「鶯の凍った涙」が少し甘い?
春の日の光をあびるわたくしの頭に雪のような白髪が 文屋康秀 【評】白髪を嘆いているようで晴れがましい、意気揚々とした春の予感。
春の夜のわれの闇にも梅の香が梅のかたちにおぼろ咲きゐつ 河内 凡 【評】凡さんの心に咲く梅の木が美しい。口語短歌にもチャレンジしてみてください。
佳作以下は来週発表です、お楽しみに。それからいつも必ず恋歌を投稿してくれている小野さん。恋以外のテーマで作品をつくってみませんか。あなたならきっとできるはず。
●では最後に歌人信条を唱えましょう。
一、短歌は人の「こころ」を種として芽生えます。 一、さまざまな物への「感動」がさまざまな言葉になります。 一、短歌は世界を動かします。人と人の心を通わせ、荒んだ心を慰めます。
●次回の課題は「夏歌」です。常連の伊勢さん、大江さんからすでに力作が届いています。みなさんも頑張ってくださいね。締切は延喜五年四月末です。選歌担当・つらゆきでした。』
+25 Easy Etudes, N゚8
本文中で現代短歌に翻案された4首について、本歌となる古典作品は何か答えなさい。また短歌の古典作品を現代短歌に翻案した作品を3首つくりなさい。 |