短歌ヴァーサス 風媒社
カレンダー 執筆者 リンク 各号の紹介 歌集案内

★短歌ヴァーサスは、11号で休刊になりました★
2004.8.2〜2006.6.30の期間(一時期、休載期間あり)、執筆されたバックナンバーをご紹介します

 
← 2006.2.27
2006.2.28
 
2006.3.1 →


斉藤倫

 
気になる事など。(小田原ポリンさんのブログ日記から)

 はじまりは菊池桃子の結成した「ラ・ムー」だった。
 アイドルがなぜか突然ロックバンドを組むのが80年代に流行ったのだが、その「ラ・ムー」のメンバーを見たとき、同時期に本田美奈子がやっていたMINAKO WITH WILD CATSと、同じ人たちに思えたのだ。何の根拠もない直観だったが、その疑念はぼくの胸のなかにずっとわだかまりつづけた。
 立花理佐の後ろで踊っていたのが無名な頃の石塚くんだったとか、安全地帯が井上陽水のバックバンドだったとか、そういうことなら「わかる」。
 だがアイドルのバンドはそうではない。それぞれ固有名をもつグループでありながら個体が「わからない」。まるでNHKのスクールメイツのみなさんが、そんなはずはないのに、何年経ってもいつも同じ人に見えてしまうようなものだ。
 その疑念が明確なかたちをとって現れたのは、90年代も半ばだった。ワンズの人たちとディーンの人たちとが同じに見えたのだ。いや、ちがうということはわかっている。ボーカルはすくなくとも別人だ。だが、後ろだ。一人か二人はかぶってないか?ときどき入れ代わったりしてないか?革ジャンに着替えてT-ボランの後ろに出てないか?
 貨幣には乗数効果というのがあって、融資や信用貸しなどいろんなことを経て、実際に存在する貨幣の何倍もが世の中には流通することになる。バンドマンはそんなことになってないか。ほんとは10人くらいしかいないのが、循環しているだけなのではないか。まるで哲学者ニーチェの唱えた永劫回帰のように。
 最近、驚愕したのはエグザイルの人たちが、ZOOに見えた。そして事実、そうだったのだ!これでぼくの疑いはかなり確信の度合いを強めた。。。
 たんなる妄想と切り捨てられるだろうか。しかしそれでもなお、私は声を大にしていいたい!ZARDの後ろの人と、倉木麻衣の後ろは同じ人ではないかと!
← 2006.2.27
2006.2.28
 
2006.3.1 →