短歌ヴァーサス 風媒社
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★短歌ヴァーサスは、11号で休刊になりました★
2004.8.2〜2006.6.30の期間(一時期、休載期間あり)、執筆されたバックナンバーをご紹介します

 
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伊勢谷小枝子

 
コンシート

 「コンシートとは何ですか」という問い合わせが、何件かあったそうです。北上市の「日本現代詩歌文学館」で催された「詩のゼミナール」第1回「隠喩・直喩とコンシートについて」に行ってきました。私がなんだかねじれてしまうのは、コンシートの力が作用しているのでは、という、わかりそうでわからない、思い出せそうで思い出せない、この道を曲がらなかったときの景色のような、私は一人しかいないから、そっちの道に行ったらのことはわからない、と言いたげな、もにゃもにゃを、頭の右脳寄りに得て、帰ってきました。第2回と第3回に向けての宿題(自由提出)も、得ました。
 北上市は、思ったより(失礼)大きな街でした。複合映画館があって(それが基準か)、駅前にはデパートらしきものがあり、アーケード街もあり、営業時間前だったから実際どのくらい繁華しているのかはわかりませんが。コシェルのグッズを売っているお店(今回は、大阪での展覧会出展のため、休業中)に、次回は行きたいです。もう1軒、関連ショップが同じく北上市内にあるみたいで、そこも。ところで、買い物などで繁華街に行くことを「街に行く」って言うのは、北海道の人だけですか。街がいちいち遠いんですよ。
 
 講座中のメモから(カッコ内は、今、補足)(敬称略)
 ・ink fish、devil’s tongue、夜店のステッキ、羊腸の小道 (隠喩の話)
 ・思わぬところで抽象名詞 (村野四郎『体操詩集』)
 ・道を教えることが詩になるか。 (谷川俊太郎「私の家への道順の推敲」)
 ・すべて打ち消して詩になるか。 (藤富保男「推理」)
 ・文脈上は、あえて不成立 (北園克衛「単調な空間」)
 ・人物がいるようでいない。文脈を折り曲げた。 (藤富保男「と」)

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