短歌ヴァーサス 風媒社
カレンダー 執筆者 リンク 各号の紹介 歌集案内

★短歌ヴァーサスは、11号で休刊になりました★
2004.8.2〜2006.6.30の期間(一時期、休載期間あり)、執筆されたバックナンバーをご紹介します

 
← 2006.2.15
2006.2.16
 
2006.2.17 →


伊勢谷小枝子

 
ごめんください

 今回の宿題(詩の翻訳)も提出日前日提出でしたが(郵送なので、1日遅れたかもしれません)、次回の宿題(自作詩)のほうが、どうしよう、です。北上市の「日本現代詩歌文学館」で催された「詩のゼミナール」第2回「海外の詩について」に行ってきました。前回より寒く(北海道より寒いというより、コートが薄いから)、寒風の中、コシェルのグッズが置いてあるお店(2軒)に行き、札幌のお店のほうが商品が多いことを知りました。よし。
 翻訳の宿題となっていたのは、William Carlos Williamsの詩でした。「感情がない。事物だけを詩に。即物性。だからどうした、を省略するむずかしさ。どこかの瞬間、あたりまえが詩になる。」と講座中の私はメモしています。朗読の声(テープ)をいくつか聴きました。「日本語の朗読は、こっち(の耳)からこっち(の耳)に抜けてしまう、心に入らない なぜ?」とメモされていますが答えは書いてありません。なぜ。朗読は、「詩のボクシング」と、辰巳泰子さんの朗読ライブしか体験がなく、なんとも言えませんが、少なくとも私の短歌は朗読向きではないです。各自ささやき型。
 藤富さんが大学生の頃、英語とイタリア語で雑誌を出した→詩人Ezra Poundに送った→精神病院に収容されていたEPに届いた→EPはMichael Reck(詩人? 研究者?)に「東京に行ったら藤富に会いに行け」と言った→ほんとに来た→マイケルsaid「ごめんください」! ……講談を聞いたときのような流れる展開。数年前、藤富さん訳の『カミングズ詩集』(思潮社)を読んでボストンまでカミングズの画集を見に行き、その報告葉書を藤富さんに出した自分のことを思い、ああ同類(たいへん失礼)と思いました。

 ヘイやホー、あ、ヘイやホー、ヘイ、ノニノー!(おもしろくなる呪文)
 (ではなく、シェイクスピアの「As You Like It」の、坪内逍遥訳)
← 2006.2.15
2006.2.16
 
2006.2.17 →