短歌ヴァーサス 風媒社
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2004.8.2〜2006.6.30の期間(一時期、休載期間あり)、執筆されたバックナンバーをご紹介します

 
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斉藤倫

 
インディアン・サマー(ひらばやしさんのブログ日記から)

 なんでそういうのかはわからないのですが、ここではいまの時期をインディアン・サマーと呼びます。
 ぼくがこの、昼暑くて、夜寒い戦場に来て、もう半年になります。停戦というのではない、「戦争休み」ができてからも、もう2回めです。4ヶ月に一度、7日間だけ戦争をしない期間が設けられているのです。
 聞くところでは、一気に戦争して、その後すっかり止めて、だと、経済が安定しないからだといいます。定期的にしっかり休んで、また明けてからしっかり戦争して、コンスタントに続けていくという狙いのようです。
 前に書きましたが、ニーチェの本を送ってくれと日本の親に頼んだ話。ジル・ドゥルーズという人の書いた『ニーチェ』という本が今朝届きました。ニーチェはタイトルじゃなく、著者なのになぁ。
 当時大学生だったイトコのお兄ちゃんが(ぼくは小学生でした)里帰りしたときに読んでいたのが、ニーチェの本でした。
 「これは人生観が変わるぞ」
 「死ぬ前に一度は読んだほうがいい」
 などと熱く語っていました。死ぬなんていったらまた怒られちゃうかな。
 本当はアマゾンとかで買えばいいんだろうけど、戦場では自由にいきません。このブログだって検閲されていますしね。
 あれはニーチェのなんていう本だったのかなぁ。思い出せません。まったく思い出せないんです。
 休みといっても行くところもないので、ブッシュに寝転がっています。上空では雪なのに、下に降るまで雨になったりします。
 そんなのわかるわけないって思うでしょう。
 ところが見えたんです。ずっと上ばかりを見上げていたら
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