短歌ヴァーサス 風媒社
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★短歌ヴァーサスは、11号で休刊になりました★
2004.8.2〜2006.6.30の期間(一時期、休載期間あり)、執筆されたバックナンバーをご紹介します

 
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島なおみ

 
Ballade バラード

第一信

(林さん。今回は携帯電話のメールからの入稿です。このまま全文をサイトにアップしてくださればありがたいです。ここと最後の私信の部分も原稿の一部ということです。ごめんなさい。お願いします、お願いします)

(^ー^)ノ ではまた
naomi+shima

第二信

そういうわけで携帯電話のメールからです。
桜が咲くとともになんだか世の中がいちどに動き出しまして、急なオーダーに振り回されております。オフィスでパソコンの前に座り原稿を書く時間がありません。また家を引っ越しまして、新しい家にはまだ回線がひかれておりません。
この機種は一回あたり半角文字で500字まで入りますから全角の日本語だと250字まで書くことができます。原稿量は800字程度というきまりなので、このメールだとほぼ3〜4信必要になってくるわけか。ふむ。

(^ー^)ノ ではまた
naomi+shima

第三信

ともかく新しい家に引っ越したのですが、天井が高くてすべての電灯に手が届きません。椅子の上にのっても、机にのっても。あと数センチなのに。なんたること。
どの電球も寿命の短い白熱灯です。ちょっとしたことですぐ切れる。ぱっと切れる。手の届かない場所なのに切れたらどうしよう。予期せぬ暗闇ほどこわいものはないので、少しでもこの家の白熱灯が長持ちするよう、すべての灯を消してこの原稿を書いてます。あらかじめな暗闇はさほど怖くなく…。携帯電話の灯りだけが今は頼りです。

(^ー^)ノ ではまた
naomi+shima

第四信

という状況からの入稿です。10年前まではこういう電子メールはわりと低体温なツールで、ogihara@の後の領域さむざむときらめかせてたようですが、このごろはあれです。かなり人肌になってきました。
ところで電報って、いまどき祝電や弔電以外の使われかたはあるのでしょうか? 日本語の正しい文節に喧嘩でも売るのか的な不思議な区切りの強制改行が、非常に好みなのです。

盛岡タイムのサイトに

ヒ一ニチクルシクナリヌアタマイタシキミノタスケヲマツミトナリヌ(イシカワ)   

(^ー^)ノ ではまた
naomi+shima

第五信

という石川啄木が宮崎大四郎に宛てた電報短歌が紹介されてますが、あまりせっぱ詰まった感じはありませんね。オリジナルの電報ではどこで強制改行されていたのか気になるところです。見たい!ものすごく見たいです!


Easy Etudes No15

31音で電報を打ちなさい。


(以上です。林さん、朝になりました。わたしは出社中です。まさに今歩きながらタイプしています。今から送信します。いつも原稿遅くてすみません。時節柄お体に気をつけてください。先週分の原稿は来週必ず送ります)
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