短歌ヴァーサス 風媒社
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★短歌ヴァーサスは、11号で休刊になりました★
2004.8.2〜2006.6.30の期間(一時期、休載期間あり)、執筆されたバックナンバーをご紹介します

 
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増田 静

 
屋上にて

 こんにちは、増田と申します。東京都世田谷区千歳台というところに住んでいます。すぐ近くには、たくさんの公園、畑、野菜の無人販売所、栗林、竹林、環状八号線などがあります。いわゆる環八からの排気ガスに混じったざらざらした埃が、窓のさんや物干しを黒くするのに、目にうつるのはそれらを囲むようにある公園の森林ばかり。とてもよくできた町です。
 そのすぐそばには東京ガスの大きなタンク。抱えきれない大きさ(そりゃそうだ)のタンクは全部で四つあり、中身がみんなガスかと思うと卒倒しそうですが、タンクは薄く緑色に塗られていて、写真に撮ると空に溶けてしまいます。
 そのすぐ目の前には蘆花公園があり、わたしはそこに芝居の稽古にでかけます。蘆花公園には楽器の練習や、ういろう売り、発声練習で大きな音を出す人がときどきいて、芝居の稽古をしても大丈夫そう。蘆花公園のことは殺戮公園と呼んで親しんでいます。いつ行っても、大量の蚊をたたき殺すはめになるからです。手首から先、首から上、覆われていないところは容赦なく、稽古というより、蚊の餌食になりに出かけていました。かきむしりながら、犬の散歩に見とれてしまう蘆花公園です。稽古に集中できたことがありません。
 長く他県で暮らしていた私は、東京とはみんな新宿や池袋みたいかと思っていましたが、そうではないことがわかりました。無人販売所の野菜は無農薬で安いうえ、とてもおいしいです。このコーナーにはそんな世田谷ライフについて書きたいと思っています。東京ビギナーによる世田谷案内。ビギナーズラックをあなたに。どうぞよろしく。八月六日には世田谷の屋上のとあるカフェでちょっとしたこともやります。屋上を愛するみなさん、遊びにきてください。
詳細→http://gogo.pinoko.jp/live
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