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■内容説明
俳人にして医師、現在名古屋ボストン美術館館長も務める著者が、さまざまな分野の芸術家たちと関わってきた半世紀をつづったエッセイ集。瀧口修造、武満徹、澁澤龍彦から若き芸術家までとの交わりを通し、脱=東京のアートシーンの成熟を透視する。
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■目次
はじめに
i 紙つぶて１
シュルレアリスムの復権／医学と芸術との間で／死と生の距離
書物好きの悩み／ＮＹの小さな図書館／光を捉える
ボストンの曽我蕭白／Ｊ・コーネルの夢／名古屋人の情熱
アサッテな出会いを／レンブラントと芭蕉／久国寺の梵鐘
現在進行形の文学館／澁澤龍彦の遺業／連句の現代性
水澄む／レンブラントと音楽／燈火親しむ／演奏家魂
ノヴェンバー・ステップス／俳句の国際化／名古屋大須の底力
文学を宿す四季／桂信子忌を過ぎて／星形の言葉を求めて
彫刻家・原裕治さんを悼む
ii こころの風景
からだの中の水晶の柱／眼と耳／野生の眼
iii 小惑星間奏
芭蕉と名古屋／アレルギーと環境―ある美術展の印象から
私の文筆遍歴―俳句を中心に／「文化」を問い直すために
においと記憶／私にとっての画廊
iv 紙つぶて２
漏刻／謎の年賀状／文化不毛論の外側で／空白の創造性
プラネタリウム／日記／ねずみ／美術館／試験
ムンクと鏡花／ホモ・モーベンス／自省／現代美術と自然
春星0／啄木忌／頭の中の蝶／絵本展余滴
ゴールデンウイーク／鬱／色の名／科学と自然
樹／淋しさということ／父の忌／黴／夢
v 話題の広場
ガリレオ・ガリレイのコンパス／クラナッハの「アダム」と「イヴ」
レオナルド・ダ・ヴィンチと解剖学／肖像画の変遷―アンディ・ウォホールの画業にふれて／詩人瀧口修造の好奇心 ／秩序を求めて
vi 視点
出会い／花粉症／桜／地方美術館のあり方 ／私の文学入門
薔薇の魔力／文化―甘受から創造へ／パントマイム
俳句第二芸術論の逆説的解釈／歳時記／医師と患者との間／橄欖忌
vii 夕閑１
書物狂い／自由／旅／オスロの少女／行方不明の詩人
小鳥／火事／誕生日／殉教図／日記／俳句の復権6
星占い／歳末雑感
viii 夕閑２
映画『8 1／2』／現象の裏側／私の最初のプロ野球／前衛と伝統
ヒコーキ野郎／茶の間／耳／杜子春／俳句はいい趣味か
ix 点
日曜日とイライラと個性と／ミニアチュールの熱量／聖イシドロ祭
x 拾星記
生も死も五月／寺山修司忌余滴／季無しの中の季節／怨念の棲む胃袋
偉大な沈黙／薔薇の季節／初秋のざわめき
あとがき
初出一覧 |
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