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	■内容説明 
	 
	歴史と伝説が何層にも積み重なってきた神戸のすがたを、さまざまな古地図や絵図の読み解きで明らかにする。文字情報だけではわからない街道や自然景観の変遷、港町の情景、近代文学者たちのまなざし……。あなたの知らなかった神戸がここにある。 
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	■目次 
	 
	
	はじめに 大国正美 
	 
	本書の関連地図 
	 
	 
	[Part 1] 色と形でみる町と村 大国正美 
	 
	方形と楕円で表す町と村  慶長と元禄の「摂津国絵図」 
	最高傑作の地図帳に描かれた街  「国郡全図」 
	希代の地図考証家が描いた景観  森幸安の「摂津国地図」 
	摂津は中世城郭の宝庫  「摂津国名所旧跡細見大絵図」 
	二人の殿様、色で示す支配地  「中野村絵図」 
	色で表す寺社、北部に街並み  「摂津国矢田部郡福原庄兵庫地図」 
	変わる西国街道や有馬道  深江と住吉の「村絵図」 
	転用される温泉街地図  「摂津州有馬郡湯山図」 
	学び舎の進出待つ高台の新田  「水車新田絵図」 
	段々の田園が異人館街に  「摂州神戸山手取開図」 
	地図にみる明治の改変と温存  「神戸港測量地図」 
	連続する民家、元からの町  「二茶屋村・走水村絵図」 
	 
	 
	[Part 2] 海と山と川の風景 大国正美 	 
	 
	海中の軍事情報が満載  「正保摂津国絵図」 
	六甲山中にも一里塚  摂津と播磨の「天保国絵図」 
	山の恵みで生きる  「本庄・山路庄全図」 
	山の共有と分割を描く  「六甲谷川上流部絵図」 
	レジャーと共存の密教拠点  「行程記」 
	色と線で示す殿様の山  「北野村山絵図」 
	六甲の急流、水害と闘って  篠原・中野の「普請絵図」 
	付け替えられた川  「生田村絵図」 
	領有争った平地の山  「和田岬附近ノ図」 
	山切り崩し宅地開発  「高取山山論裁許絵図」 	 
	川と池が織りなす田園風景  「板宿村絵図」 
	山裾に構えた城跡の里  「大手村絵図」 
	荒地再開発を大幅縮小  西須磨村の「起返願絵図」 
	 
	 
	[Part 3] 歴史と伝説の舞台 大国正美 
	 
	海と結びついた征服伝承  「古事記」・「日本書紀」 
	都人の海の玄関口  「万葉集」 
	忘れられた古代豪族の王  「大和物語」 
	都人の残した風情  「古今和歌集」と在原行平 
	周縁地域と交わる王朝文学  「源氏物語」 
	滅びの美学の舞台  「平家物語」 
	時代ごとに読み直される英雄  「太平記」 
	初代英総領事が見た町並み  「大君の都」 
	 
	 
	[Part 4] 古地図で読む近代文学 水内 眞 
	 
	新開地で見た情景  横溝正史『探偵小説五十年』 
	異国情緒のメリケン波止場  今 東光『悪童』 
	鈴木商店焼き打ちを活写  城山三郎『鼠』 
	横溝正史と「元町ぶらり」  江戸川乱歩『悪人志願』 
	神戸駅で途中下車  林芙美子『放浪記』 
	夏目漱石ともゆかりの地  田宮虎彦『神戸 我が幼き日の…』 
	心もぬかるむ移民坂  石川達三『蒼氓』 
	旧居留地から北野へ  堀 辰雄『旅の繪』 
	少年時代の港町情景  陳 舜臣『三色の家』 
	六甲山越えは大パノラマ  田山花袋『温泉めぐり』 
	高浜虚子が見た須磨での保養  正岡子規の俳句 
	疎開して書いた出世作  山本周五郎『須磨寺附近』 
	関西学院から見た神戸  稲垣足穂『カフェの開く途端に月が昇った』 
	文豪が見た阪神大水害  谷崎潤一郎『細雪』 
	焼跡に立つ御影公会堂  野坂昭如『火垂るの墓』 
	 
	 
	参考文献 
	 
	おわりに 大国正美 | 
	 
	
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