短歌ヴァーサス 風媒社
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2004.8.2〜2006.6.30の期間(一時期、休載期間あり)、執筆されたバックナンバーをご紹介します

 
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松井 茂

 
一月二五日の現代詩

小説:ショパンを聴いて戦争へ行こう!

[その三]
プリペアード・アコースティック・ギターとアルト・サックスによる無調ヴォサ・ノヴァ、ストリングス・クラウス・オーガマン・ソースに関するポエジーへ捧げる現代詩


 将校の前で最初は動きにくかった指も、次第に何かを訴えるように激しく、語るように、やさしく鍵盤の上を踊り出した。
 やっぱりネパール音楽と踊りは切り離せないんだろうな。
 今後も何千回聴くのかわからない、そんな曲だし。バッハの場合は、全体が旋律になっているけど、リストの方は主旋律と装飾が分かれているかな。ええっ!? なんだ、またか。と一瞬ドキッとしたが、冷静になって考えると、一週間前に古いカセットテープを引っ張り出して聴いた音楽番組の続きのニュースだった。
 でも正直なところ、中学一年生の子供には、このレイドバックした音は退屈。退屈だが、いよいよ戦争が終ったときから悲劇は始まり、画面から目が離せなくなる。やがて、二人は駆け落ちするようにパリへと逃避行するが、待っていたのは悲しい結末。
 どう受け止めるべきだろうか?
 それ以後、『マルクスの偉大さ』は再び幻の書となったわけだが、私はまだ納得していなかった。
 そんな和美に、由香里は再び地図を指さす。お陰でトルコの主力軍隊は、南アラビアの地にまで降りて来なければならなくなった。そのため売店に立ち寄る確率が上がり、搭乗前に弁当を開く人の数も増えてきた。琵琶法師ロレンソ、高山飛騨守ダリヨ、小西立佐などが知られている。アメリカに渡ったロマン・ポランスキーも、ポーランド出身である。ポーランドは欧州有数の農業国である一方、石炭、鉱石、岩塩などの天然資源にも恵まれている。
 さあ、学校のことは忘れて旅を続けよう(断っておくが決して現実逃避ではない)。
 温泉は新たな「現実」への生命力の再生なのだ。
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